相対性理論、量子力学:ブルーバックス4題
~ 相対性理論本、量子力学本の攻め方 ~
ブルーバックスは、講談社が刊行している新書で、自然科学全般の話題を一般読者向けに解説・啓蒙しているシリーズ。1963年に創刊され、2018年時点でシリーズの数は2000点を超える。 科学は難解である、という先入観を払拭し、多角的観点からの研究を行い、多くの人々が科学への興味と科学的な視点を培うことを目標としている。キャッチコピーは「科学をあなたのポケットに」。(出典:Wikipedia)
中には「これが一般読者向けですか??」と言うのもありますが、一流の科学者が一般読者でも分かり易いように・・と、いう腐心があちこちに見られて、私の好きな大好きなシリーズの一つです。
もっとも、私のようなド素人が、これらの理論を完全に理解するということは土台無理なお話し・・このテーマを難解にしている原因は言うまでもなく、①数式・語句の理解が必要なこと、②見えない・実感できない世界を対象にしていること、ではないでしょうか・・。それでも、このテーマは人類の英知の一つの到達点であり、たとえ完全な理解が得られなくても知ろうとする努力が楽しいのです。
されど・・やはり難しい・・。
そこで、副題にしている「相対性理論本、量子力学本の攻め方」ですが、今ではいろいろなタイトルの関連書籍が出ていますが、(著者の違う)複数の本をいろいろと手にしてみるのは良い方法です。 数式が書かれいて、一見すると難しそうな本でも、意外とわかりやすかったり、簡単なように見えても文章が分かりにくい場合(特に訳書)もあります。一つの単語の意味がつかめずにスタックすることも度々です。
そんな時は、一冊の本を理解できるまで熟読するのではなく、違う著者の同様タイトルの本を”水平方向”に読むわけです。そうすれば、分からなかった語句の意味がつかめたりしますから、その時、元の本に返って読み直す・・というわけです。要は、「多読」がこのテーマの理解には一番の近道のような気がします。
下記にご紹介する本は私にとっては、そんな”回り道本”でしたが、非常に理解の助けになりましたし、また専門書に戻ることができました。お勧めです!詳しい解説は、また改めてご紹介します。
「超」入門 相対性理論
【アインシュタインは何を考えたのか】
福江 純 (著)
ブルーバックス(2019/2/13)
◆ 名著『アインシュタインの宿題(2000年8月刊)』を加筆修正して新書化。 アインシュタインの残した数々の言葉をモチーフに、相対性理論、ブラックホールから、量子力学、宇宙論までをやさしく解説。おもわず目からウロコが落ちる、世界でいちばん分かりやすい「アインシュタイン」本。
E=mc2のからくり
【エネルギーと質量はなぜ「等しい」のか】
山田 克哉 (著)
ブルーバックス(2018/2/15)
◆ アインシュタインの独創によって、物理学に革命を起こした相対性理論。「世界一有名な数式」は、どこがどうすごいのか?速く走れば走るほど、体重が増える!?核兵器はなぜ、すさまじい威力を発揮する?不確定性原理と協力して「無」から粒子を生み出す!?そして、今なお進化を続ける宇宙との深い関係とは?――E=mc2が、すべてのカギを握っている!
真空のからくり
【質量を生み出した空間の謎】
山田 克哉 (著)
ブルーバックス(2013/10/18)
◆ ヒッグス粒子誕生の秘密が一から理解できる本。何もないはずの空間がざわめき、「無限のエネルギー」を生み出す──。光さえ存在しない真っ暗闇の「無の世界」で、無数の粒子たちが生成・消滅を繰り返していた! 「質量の起源」と「宇宙の進化」に不可欠な「真空のエネルギー」とは何か? ヒッグス粒子誕生の秘密からカシミール効果まで、謎に満ちた空間のふしぎを、わかりやすく解き明かす。
2つの粒子で世界がわかる
【量子力学から見た物質と力】
森 弘之 (著)
ブルーバックス(2019/5/16)
世の中のすべては「ボーズ粒子」と「フェルミ粒子」でできている!
2種類の粒子を理解すれば、現代物理学のエッセンスがわかる!