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バランスシートで考えるライフプラン

【バランスシートで考えるライフプラン】
 

 

会計担当者、あるいは日商簿記(3級)をお持ちの方でしたら、何ら目新しいアイテムではないのですが、バランスシート・・これは、何も企業会計だけの話ではなく、ライフプランそのものに応用できるコンセプトなのです。

私の提唱する「ホンモノ ライフプラン」では、単に人生の収支計算をするのではなく、ライフプランそのものをバランスシート、PLに落とし込もうと試みます。そうすれば、いままで二次元だったライフプランが三次元に見えてくるのです

ここでは、会計無経験者を想定してバランスシートの構造の解説から始め、「資本とは何か?」を理解して頂こうと思います。そして、ポイントとしては、自分の資産の「時価評価」を絶えず考えておくこと、もしローンがあるのであれば、それを返済する原資(自分が持っている預貯金、資産を売却して得られる現金)が、今、いくらあるのかを考えておくことです。

また、カネだけでは豊かな人生は保証できません(ある程度はできますが・・)。人生の豊かさとは何か・・それは、自分自身の「人的資本」「社会的資本」を厚くすることに他ならないのです。

では、ホンモノライフプランの第一歩、「人生のバランスシート」についてお話ししましょう。

 

1. 「バランスシート」ってこんなもの・・

(動画)「バランスシート」ってこんなもの・・(5120303)

「バランスシート」は会計上、最も基本的な財務諸表(決算書)の一つです。これによって、経営者は経営判断を下し、銀行は貸付の判断をし、上場企業であれば株価にも影響してきます。

バランスシート(複式簿記)の歴史は古く、15世紀のイタリアルネッサンスにまで遡れますが、その後、歴史上いろいろな変遷(詳しくは、別途セミナーで・・)はありましたが、基本的な考え方は全く変わっていません。

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バランスシートは、言うならば、会社の健康状態を示す「健康診断書」です。大きく分ければ、①会社の“持ち物”を金額で表示した「資産」、②会社の“借金”を示した「負債」、③投資家(出資者)の会社への投資、及び過去の利益の蓄積を金額で評価した「資本」、の3つに分かれます。

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なぜ、健康診断書かと言いますと。。例えば、会社の資産(身体)の中に、多額の不良資産(土地、株など)があれば、経営(健康)に悪影響を及ぼす“ぜい”肉と考えることができます。また、必要以上の多額の負債は、経営上の「病気」とみられかねません(体を維持するために「輸血」が必要だからです)。一方で、資本が厚いと、負債はいつでも返せるわけですから、それだけ“余裕”がある(健康体だ)と見なされるわけです。

2.「人生のバランスシート」を描いてみましょう!

(動画)「人生のバランスシート」を描いてみましょう!(5120304)

バランスシートの仕組みが理解できたとこで、これを“自分”に置き換えてみましょう。これが、「人生のバランスシート」です。

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資 産⇒自分が持っている(金額で評価できる)価値があるもの

負 債⇒マイホームやマイカー購入のためのローン。クレジットカードの平均月額残高もこれに入ります。

資 本⇒ここでは、“人的資本・社会的資本”を考慮に入れませんので、「資産―負債」の金額になります。

 

3.”時価評価”とは「今、売ったらいくら?」です。

(動画)”時価評価”とは「今、売ったらいくら?」です。(5120305)

“ご自分のバランスシート”は、描けましたでしょうか?要は、自分の資産(モノ)と負債(ローン)をリストアップするだけのことです。そして、資産と負債の差額が、“あなたの資本”と言うわけです。

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さて、ここで、一つ面白い“思考実験”をしてみましょう。。それは、「今、資産を売ったら、(バランスシートは)どうなるか?」ということです。(あくまで、“仮定のお話し”です)

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マイホームにしろ、車にしろ、買ったとたんに中古になるわけですから、(例外はありますが)多くの場合、売ろうとすれば、自分の思っている値段よりは低くなっているのが一般的です。企業会計においては“減価償却”と言う方法で、毎年、会計上その資産価値を減らしているのですが、家計では、それは意味がありません。「どのくらい価値が下がっているのか?」を知るには、実際、不動産屋やディーラーに“査定”してもらうことになります。

では、この資産を時価評価した(つまり、売ると仮定した)場合、“あなたの資本”はどう変わるのでしょうか?

もし、ローン(負債)があって、資産の(時価評価上の)価値が下がっているのであれば、その分、“自分の資本”は小さくなり、さらに「資産の時価評価 < ローン」の状態であれば、実質、資本がマイナス、つまり、「資産を全部現金化しても、ローンは返せない・・」ということになります。

「資本」はバランスシート上、必ず“右側”にあるもの(資本=資産―負債 だから)ですが、“左側”に出てきてしまった場合は、「マイナス資本」と呼ばれ、債務超過の状態にある・・というのは、企業会計と全く同じ原理です。

 

4.”カネ(金融資本)”がマイナスでも、楽しい人生!

(動画)”カネ(金融資本)”がマイナスでも、楽しい人生!(5120306)

でも、時価評価をしてみて、仮に資本がマイナスになっても心配しないでください。

“家計を回す“には、(あればですが)ローンをキチンと返しているうち、即ち、キチンとした収入があるうちは、何ら問題はありません。ただし、その返済ができなくなった時・・その時、初めて「資本のマイナス」が表に出てきます。ですから、定期的(例えば1年に1回)に、ご自分の「資産を時価評価して、ローンを確認し、実質的な資本を知ること・・」これは、ライフプランを考える上では、非常に重要な考え方です。

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(金融)資産をたくさん持っている人・・これは、必ずしも“幸せな人”とは言えません(おカネ自体に幸せを感じられる人は別でしょうが・・)。自分の資本、つまり「金融資本」「人的資本」「社会的資本」の3つの合計が大きい人・・これが、本当に幸せな人と言えるのではないでしょうか。

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ただし、金融資本と違って、人的・社会的資本はその評価が難しいのです。だって、この二つはおカネで測れない、もともとの尺度が違うものだからです。でも、世の中には決して金銭的に恵まれてなくても、実に幸せそうな人を良く見かけます。こういう人たちは、おそらく人生を金融資本で評価するのではなく、人的・社会的資本で評価しているからなのでしょう。

私のホンモノライフプランでは、人生の経済的基礎という観点から、金融資本をどう管理して増やしていくかを中心にお話ししていきますが、人的・社会的資本にどのようにアプローチしていけばいいのかも、別の幕でお話ししていきたいと思います。

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全編動画:バランスシートで考えるライフプラン(5120302) 放映時間:50分

本チャプターを1本にまとめてみました。こちらもどうぞ・・

 

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